PGT-Aを行うメリット
・胚移植あたりの、妊娠率は高くなる。
・妊娠あたりの、流産率は低くなる。
・生産率が上がる。
・無駄な移植を減らせる可能性がある。
・妊娠までの時間を短縮できる可能性がある。
・流産による精神的・肉体的な負担を避けられることができる。
PGT-Aにより、染色体異常の胚を把握することで、流産率を下げられて、妊娠率を上げられる可能性が高いということです。
妊娠につながらない移植を減らせることは、時間的にも金銭的にも、とっても助かります。
何より、妊娠中の流産するかもしれない不安や、流産が確定したとき・流産後のショックや悲しみを、経験しなくてもいいかもしれない。
まだまだ国内でのデータは少なく、可能性が高いという段階だそうだけど、私は、このメリットを見て、やろうと決意しました。
私のような染色体の構造異常を持つ人は、自分の胚に、どのくらいの割合で正常胚があるのかを把握できるメリットもあるのではと思います。
私には、もうPGT-Aしか残された治療はありませんでしたが、高齢の方や流産を多く経験されている方には、妊娠までの道のりがより速くなるのかなと感じています。
(*私は私自身に染色体構造異常を持っているので、PGT-SRに該当しますが、今回のPGT-A臨床研究にPGT-SRも含まれるため、PGT-Aと記しています。)
PGT-Aのデメリット・限界
・胚生検時に、胚が損傷され着床できなくなったり、流産や、胎児への影響が出る可能性は否定できない。
・PGT-Aの誤判定率は、5~15%と報告されており、正常判定でも児に異常が出たり、正常に生まれる可能性のある胚を、不適や判定不能として廃棄する可能性もある。
・胚生検や解析が不成功になる可能性がある。
・流産を繰り返している患者の染色体異常のうち、3倍体・4倍体が15%を占めているが、その評価はできない。
・PGT-Aにより正常胚と判定されても、流産となる場合があります。(反復流産患者の25%は、胎児の染色体が正常です)
・胚を解析するための、時間と費用がかかる。
デメリット、たくさんありますね。。
胚生検では、胚盤胞のTE(将来、絨毛になる細胞)から5細胞程度をとって、解析します。
そのため、その5細胞に異常がなかったら正常胚となりますが、異常であった場合は、その割合%や異常の種類によって、移植に適/不適な胚かが決まります。
だけど、この解析は、たった5細胞のみの結果なので、胚盤胞全体の細胞の結果ではありません。誤判定が出る可能性とはこのことです。
偽陰性や偽陽性みたいなことが起こってしまうということなんですね。正常胚を移植して、かすりもしなかったら落ちこむだろうなあ。
また、PGT-A解析を行ったけど、移植できる胚が一つも無かった、ということもありえます。染色体の異常や、解析不能などが考えられます。
PGT-Aのいい点・わるい点をちゃんと理解できれば、納得して結果も受け止めることができるはず。
お金がすごくかかる検査ですが、、前向きに挑戦していこうと思います!
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