絨毛染色体検査とは
2回目の流産が確定したとき、医師から「絨毛染色体検査」をすすめられました。
流産胎児絨毛染色体検査ともいわれています。
絨毛染色体の検査とは、流産手術のときに取り出した赤ちゃんの組織をつかって、染色体に異常があるか、それはどんな異常かということを検査するものです。
習慣性流産といって、流産を繰り返し起こしている方は、2度目か3度目の流産時に、この検査をすすめられることが多いです。私は2回目の流産の時に、医師からすすめられました。
夫婦で話し合って、手術当日までに決めてください。
料金は46000円です。検査には3-4週間かかります。
高額の検査だけど、2回目の流産になるので、何か原因があるなら早めに検査しておきたい。次回また流産になる可能性だってあるかもしれない。夫婦で話し合って、検査をお願いすることにしました。
結果までは3-4週間かかると言われましたが、結果報告書を見ると、2週間ちょっとで結果は出ていました。
*絨毛染色体検査や染色体異常について詳しく書いた記事は、こちらから。
絨毛染色体検査で分かること
染色体の数の異常・・・通常より染色体の数が、多いまたは少ない
・ダウン症などがあてはまる。
・女性の年齢が高齢になるほど、起こる確率は高くなる。
・突然変異で起こる。流産が起こる確率は、同じ年齢の女性と同じくらい。
構造異常・・・染色体のある一部分で、染色体が入れ替わったり、逆に位置していたり、欠けている
・両親のどちらかの遺伝子異常を受け継いでいる可能性がある。血液の染色体検査を受け、確認する必要がある。
・親の構造異常をうけつぎ、今後も流産を起こす可能性が高い。
注)絨毛染色体検査で、流産の原因がわからない場合もあります。
数の異常だったら、今回たまたま起こった突然変異だけど、
構造異常だった場合、私かだんなさんのどちらかに異常がある。これからの道のりはとっても大変になる。
これを説明されたのは、「流産です。」と診断された後の診察でした。ショックで泣きたいのをこらえながら、次の妊娠へ向けて覚悟を決めながら医師の説明を聞きました。
絨毛染色体検査の結果
約1か月後、結果を聞きに行きました。
<絨毛染色体検査の結果>
分析したすべての細胞に、構造異常を認めました。なお、この構造異常染色体は、親が持つ相互転座などに由来している可能性がありますので、ご夫婦の染色体検査をおすすめします。
まさかの、親由来の構造異常(相互転座)という結果でした。
46本ある染色体の中の、ある一部分が入れ替わっているという異常でした。
ショックだったけど、やっぱりな・・・と、どこか予感していた自分がいました。
私か夫のどちらかに異常があるという結果のため、早急に染色体検査を受けることとなりました。
絨毛染色体検査を受けてみて
検査を受けてみて、結果は悲しいものだったけれど、今となっては、このタイミングで分かってよかったと思っています。
流産を繰り返している患者さんに対して、この検査の提案をしないところも多いと聞きます。
もしこの検査をやらずに、そのまま移植を続けていたら、原因もわからないまま流産を繰り返していたかもしれません。また悲しい結果に涙する日々があったかもしれません。
この検査を通して、今後の治療をどうするか、もう一度よく考えるタイミングになりました。
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