【最終話】特発性腎出血手術~手術から退院まで~

病気

前回までのあらすじ~特発性腎出血手術体験記②~病名確定までの道のりと原因~はこちらから

手術

手術は、尿道からカテーテルを挿入し、薬を注入するという手術でした。
切れている血管箇所を、薬によってくっつけるよと言われました。

術名は、確か、カテーテル式左腎出血止血術みたいな名前だったと思います。うろおぼえですいません・・

麻酔は、全身麻酔+腰椎麻酔で行い、術後も腰椎麻酔をしたまま2日ほど過ごしました。
入院は1週間程度でしょうと言われていました。

手術のちょっと前から母が来て手伝ってくれてたので、だいぶ楽でした。(貧血でだいぶつらかったので)

手術の前日から入院して、たくさんの説明(麻酔とか輸血や術式とか)と、全身管理(下剤とか食事制限とか)。

いよいよ手術当日。
人生はじめての手術なので、かなりの緊張と不安で泣きそうでした。
手術室へ向かうストレッチャーの上で、
もうだんなさんに会えなかったらどうしようと不安に思っていたら、
母がすごく泣いてて、私はしっかりしなきゃと思ったのを鮮明に覚えています。
母に4時間後くらいには会えてるから大丈夫と言って、手術室へ入りました。
だんなさんは笑顔で手を振ってくれてました。

手術は、無事終了し、気づいたら病室でした。
先生が、家族に状況を説明していました。
手術後、妹が遠方からお見舞いに来てくれていました。
頼りない姉ちゃんの姿を見せちゃったけど、明るい妹に元気づけられました。

先生からは、
術後も痛みが伴うため、腰椎麻酔を継続します。
麻酔の副作用で、腹痛・吐き気・下痢などがあるかもしれません。
と説明がありました。

麻酔から覚めると、激しい吐き気と下痢と手のしびれ。
おしっこは毎回看護師さんに見せなければならず、ちょっと恥ずかしかったです。
でも手術後2回目のおトイレから、ぱったり血尿が止まりました‼
とにかくホッとしました。

手術後は嘔吐がすごくて、ごはんも食べれず、水分もあまり取れず、点滴が欠かせない状態でした。
病院のごはんのにおいがダメで、特に出汁?お味噌汁のにおいが気持ち悪くて、何も口にできなかったです。
5人部屋だったこともあり、あまり寝られず、行きたいときにすぐトイレに行けず苦労しました。

その後、腰椎麻酔の量を少しずつ減らして、全身状態の回復を待ちました。

手術から4日後、だいぶ回復してきたころ、先生から退院する?と提案を受けました。
ほんとはもう少し入院してもらって様子を見たいけど、病院だとあまり寝れていないみたいだし、家に帰る?と。お薬をしっかり飲んで、家でゆっくり休んでと。

やったー!!退院✨
ほんとにうれしかったです。
優しくて頼りになる女医さんに、たくさん助けてもらいました。ありがとうございました。

入院期間は5日間でしたが、日中は母が、夕方から交代して旦那さんが面会に来てくれてました。
お腹が気持ち悪くて、嘔吐ばかりの私のお世話をたくさんしてくれました。

母にとって、娘が手術して、手術後も苦しんでいる姿を見て、どんなに悲しかっただろう。
心配かけてばかりの娘でごめんね。お守りもありがとうね。おかげで手術成功しました。

夫も仕事買えりに毎日寄ってくれて、病室でごはん食べながら夜遅くまで付き添ってくれました。
私の嘔吐物も平気な顔で片づけてくれ、頼もしかったです。

退院後

居心地いい慣れた場所に戻ってきて、みるみる回復していきました。
よく眠れて、母のおいしいごはんも食べれて、安心しました。

母とちょっとしたケンカもできるほど、元気になってきました。
めんどくさい娘でごめんね。

しばらくしたら、夫の両親が、遠方からお見舞いに来てくれました。
うちの息子がいたらなくて、娘さん体を壊してしまったと思うんです、とすごく恐縮されてました。
いやいや違うんです、原因がわからない病気なので、気になさらないでください。
確かにだんなさんは家事に協力的ではなかったし、飲み会続きでよく午前2時3時に帰宅してたし、困っていたといえば困ってました。
私の病気が判明した後は、家事も手伝ってくれるようになったし、飲み会も控えてくれるようになったし、結果オーライです。

結婚して環境が変わって、家事に仕事にがんばりすぎて体を壊したけど、夫婦仲はさらに絆が深まった気がします。

弱音や愚痴を言ってくれるようになりました。
私も自分の中で気持ちの処理をしないで、今こんなこと思ってる、ここがイヤなのどうしたらいいかなとか相談できるようになりました。

病気になって

この病気の原因はいまだ分かっていませんが、8年たった今でも再発はしていません。

あれから、自分の体の状態に素直に耳を傾け、行きたいときにトイレに行き、のどが乾いたら水分をとり、疲れたら細めに休憩をとるなど、意識的に動いています。

当たり前のことだけど、これができていなかった結果、病気になってしまった。腎盂腎炎や結石など、腎臓関連の病気は他にもたくさんあります。これからも気をつけないと。

短い入院・手術でしたが、周りの人への感謝や、健康であることのもろさ、自分の体の許容度加減など、感じるところはたくさんありました。

みなさんも無理なさらず、ちょっとがんばったら少し休憩して、大事な自分をいたわってください。

おわり

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