【体験記①】特発性腎出血手術~初期症状から病気判明まで~

病気

特発性腎出血の手術を経験して

2012年、私が28歳のころ、特発性左腎出血と診断され、手術を行いました。

病名確定までの道のりは長かったですが、手術後すぐ出血は止まり、完治しています。その後再発はしていません。

特発性腎出血は、原因不明の病気であり、あまり聞いたことがない病気だと思います。私も診断された際、インターネットで調べましたが、分かりやすい情報はありませんでした。(難しい論文ばかり)

私の体験談が、少しでもお役に立てばうれしいです。

初期症状~血尿~

結婚して2か月が経ったころ、私の体に異変が起こり始めました。

赤い尿が出るようになったんです。
赤といっても、鮮やかな赤色です。

血尿です。

自宅でおトイレに入って、ふう~っと用を足して、流そうと後ろを振り返ると、

真っ赤な尿が! 

何かの見間違えだよねと、二度見したけど見間違えるはずもなく。

痔?膀胱炎?腎盂腎炎?
癌だったらどうしよう。。。

とりあえず、夫に報告。尿を見てもらいました。

「すごい真っ赤だね。大丈夫?痛くない?病院行ったら?」

冷静なだんなさま。

排尿痛などの痛みは全くない。

次の日、勤務先の泌尿器内科にかかることに。

血尿は体質によるもの?

尿の色の写真を、医師に見せました。

泌尿器科の<br>先生
泌尿器科の
先生

排尿痛や、お腹の痛みは無し。
尿の中からは、異常細胞は見えてない。
貧血も今のところなし。
エコー検査でも、腎臓や膀胱に異常はなさそう。
詳しい検査は2週間後出るから、また来て

長い長い2週間を待った後の診察では、

泌尿器科の<br>先生
泌尿器科の
先生

 やっぱり何も異常は出ませんでした。
 ナッツトラッカー症候群の可能性を考えます。
 細身の女性で多く見られていて、体質によるものと言われています。
 自然に治るので、しばらく様子見てください。


え?体質なの?もっと詳しい検査はしないの?
と思いながらも、安心感が勝ち、とりあえず様子を見ることにしました。

今思えばこの段階で早めに、セカンドオピニオンに行けばよかったのです。

1年後、病名判明~特発性左腎出血~

そこから2か月くらい血尿は続き、再度診察・検査をしても異常はなし。
詳細な検査はかなり痛みを伴うし、そこまでしなくてもという医師の言葉。

血尿の色は真っ赤な時もあれば、薄い朱色のような時もあり、だんだんその色にも慣れてきて危険性を感じなくなっていました。自分の体質なのだと納得し始めていました。
もっと自分の体のことを考えて、詳細な検査をすればよかったです。

1年後、職場に新人が入ってきて、採血の練習台になり、せっかくだからと、採取した自分の血液を検査しました。
そうすると、血液中ヘモグロビン濃度が、なんと6.8g/dL!

<血中ヘモグロビンの基準値>
成人男性:13.0~16.6g/dL
成人女性:11.4~14.6g/dL

輸血が必要になる範囲は6.0g/dL以下といわれています。
ヘモグロビン値のみで輸血を判断するのは適切ではありませんが、輸血一歩手前まできていました。

確かに、階段を上がるだけでかなり息上がってたし、朝起きるのがものすごくしんどくなっていました。
運動不足かな、疲れがたまってるのかなと思って、よく寝てよく食べてました。

この血液検査を見て、すぐ市民病院にかかり、たくさんの検査を行い、ついに病名が判明しました!

「特発性左腎出血」

という病名でした。

左の腎臓から、膀胱へつながる血管が切れていたんです!

つづく

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