【体験談➂】採卵後、骨盤内感染で入院・手術しました~原因と、採卵後の注意点~

病気

【体験談①】採卵後、骨盤内感染で入院・手術しました~初期症状から入院まで~はこちらから

【体験談②】採卵後、骨盤内感染で入院・手術しました~入院から2度の手術まで~はこちらから

骨盤内感染が起こった原因

不妊治療を始めるころから分かっていたことですが、私には、チョコレート嚢胞があります。チョコレート嚢胞とは、本来は子宮の中にある子宮内膜組織がくずれおちて出血⇒生理になるところ、卵巣で出血を起こし、卵巣内にその血液がたまってできるものです。

チョコレート嚢胞があると、どうしてもその周りに菌が繁殖しやすいそうです。私の場合、大きさが7cmもあり、不妊治療をしていなければ、手術適応の大きさでした。

実は、前回の採卵(この病気になる直前の採卵の1周期前)で、このチョコレート嚢胞の中身を少し穿刺していました。だんだん嚢胞が大きくなるにつれ、生理がすごく重くなってたので、少し抜いてもらったら楽になるかなと思って、相談して採卵時にお願いしました。

婦人科の先生いわく、「この前回の穿刺が原因とは言えません。今回の採卵の時に、たまたま膣の常在菌が、手術器具について、それが卵巣周囲について感染を起こした可能性の方が高い。採卵する前に膣周囲は消毒するはずだし、やってると思うけど、ごくまれに感染が起こってしまうんです。チョコレート嚢胞などがあるとなお起こりやすい。」

なるほど不運だったってことなのか。ついてなかったのね。悲しい。

やはり、生理のたびに少しずつ大きくなるチョコレート嚢胞だけど、あまり抜かない方がいいそうです。細菌感染を起こしやすいんですね。

あと、先生に言われたのは、不妊治療を終えたら、チョコレート嚢胞を取りのぞく手術をしましょうと。卵巣内にできているので、嚢胞をしっかり取るためには、嚢胞の袋ごと取らなきゃいけないそうです。そうすると卵巣の壁もはがれちゃうことになり、卵の成長にも大きく影響が出てくる。なので、採卵をやり切った後に、手術をしましょう、と言われました。

不妊治療をやり切ったら、また来ます。

そして、私のように、採卵後に骨盤内感染を起こして、入院したり手術したりする方が、最近増えているそうです。私を含め、子宮内膜症などのリスク要因を持った方が、採卵を行うことが増えたからです。

不妊治療って、ほんとにハードモード。努力は報われないし、メンタルは弱くなるし、それに病気になるリスクもある。難しい世界だ。

採卵の説明文書に記載されていた、採卵後の注意点

退院後に、クリニックからもらっていた、採卵後の注意点や症状についての紙を、もう一度見直しました。そこには、以下のような記述がありました。

「採卵後の腹痛や炎症」ー採卵操作では、卵巣内の卵胞に針を穿刺するため、膣内だけでなく、卵巣穿刺部より卵巣・腹腔内・骨盤内へ出血し、炎症を起こす可能性があります。炎症が重症化すると手術をすることがあります。痛み止めを使用しても腹痛が治まらない場合は、当院へ連絡後、救急センターを受診してください。

いつも採卵の時に、もらうこの説明書。毎回同じ内容なので、一回ちゃんと読んでからは、あまり気にもとめてなかったです。

だって今までの採卵では、こんな感染なんて起こらなかったし。

でも今回のことがあり、やはりもらった文書は、上から下までしっかり読もうと思いました。

みなさんも今一度ご確認を。

そして、こんな感染がみなさんの身に起こらないことを切に願っています。

このコロナ禍での入院を経験して

この時期での入院で、ほんとうに困ったこと。

それは、面会ができないことです!!

職場の同僚や友人、両親や夫までもみんな残らず会えません。

夫は毎日仕事終わりに、私の着替えを持ってきてくれていたのですが、それも、病棟の看護師さんに渡して、私は受け取るだけ。でも遠くから姿を見ることは許可されたので、毎回遠くから手を振るだけでした。

個室だったので、気兼ねなく連絡はとれるのですが、やっぱり会うのとは違いますね。体も心も弱ってるので、余計人恋しくなりました。

通常は面会禁止でしたが、手術のときは例外でした。私は2回手術を受けたので、2週間の入院中に、夫と2回会えました。

このコロナの時期での入院で、同じように、面会できていない人がたくさんいらっしゃると思います。危険な容態になっても面会できない病院もあると聞きます。患者側になってみて、周りの人たちのありがたみをしみじみ実感しました。医療スタッフのためにも、病に苦しんでいる患者さんのためにも、少しでも早くコロナウイルス感染が収束しますように。

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