夫婦で不妊治療を始めてからの9年を振り返って。夫との関係・信頼・離婚の危機

不妊治療
仲直りしたカップルや夫婦のイラスト

夫と結婚して9年。

長いようでまだまだこれからです。

出会って付き合って結婚して、子どもを授かって、家買って・・となるはずが、

結婚してから子どもを授かるまで、長い時間がかかりました。

夫婦で歩んできた不妊治療の9年間。

色んなアクシデントを乗り越えながら、信頼と絆をつくってきた夫婦のこれまでを振り返ってみました。

結婚して引っ越し、職場も環境も変わり体を壊した

結婚を機にとなりの県へ引っ越しし、わたしは転勤、職場環境が変わりました。

仕事が多忙なことや、夜勤も多かったこと、慣れない主婦業などに体が反応し、

血尿が出て、1年後に手術となりました。

この入院と手術を機に、夫が家事をよく手伝ってくれるようになったし、わたしの体を心配してくれるようになりました。

家事って手を抜いていいんだ、手を抜かなきゃ体が壊れるんだ、ということを身をもって感じたころでした。

このころタイミング法での不妊治療を始めていましたが、夫はまだまだ治療に前向きじゃなく、人工的な不妊治療に難色を示していました。

夫の転勤で引っ越し、不妊治療クリニック転院。夫婦のすれ違い、離婚の危機

ケンカ中のカップルや夫婦のイラスト

夫の転勤により、引っ越しし、わたしも職場を転勤、クリニックも転院しました。

夫の転勤は2~3年に1回やってくるんですが、環境の変化ってなかなか体にこたえますよね。以前に体を壊しているので、仕事はがんばるけど、家事は手を抜くときめてました。

わたしの職場まで車で1時間かかり、土日勤務も夜勤も多く、不妊治療クリニックにも通っていたため、夫とお休みが合わず、すれ違いの生活を送っていました。

そして、だいたい疲れのたまっている木曜日の夜に、ケンカしてしまうという、魔の木曜日を過ごしていました。

このころに、もっと時短家電や調理家電を活用していれば、日々の生活が楽だったのになと思います。

実際は、コンビニごはんや、スーパーのお惣菜に頼りっきりで、洗濯やお皿洗い、そうじなどをケンカしながらやるという毎日でした。

仕事もがんばり、不妊治療にも淡々と通って、家事もこなし、夫とも仲良くやる、これは本当に大変でした。

結果、仕事と不妊治療を両立できず、ケンカも多くて、仕事を退職しようか悩んでいる時に、夫の海外転勤が決まり、仕事をやめることを決意したのでした。

海外から帰国したら、仕事をせずに、不妊治療に専念する!というわたしの意志を、夫も尊重してくれました。

自分にとって一番大事なものは何か、と考えたとき、だんなさん!とはっきり思えたから、海外についていこうと思いました。

でもやっぱり仕事をやめたことに葛藤はあって、出発前夜に成田のホテルで、「離婚だ!」となるまでケンカしました。

成田空港のレストランで1人でごはん食べながら泣きました。

成田離婚するのかと思いました。

あのときは色んな不安があったんだな~と思います。

自分の今後のキャリアの不安や、海外生活の不安、不妊治療をやれない不安。

色々せっぱつまっていたのかな。

海外でのんびり過ごすようになって、すごく心にも体にも余裕ができて、心身ともにリフレッシュできました。

わたしは、海外での2年間は不妊治療をやれない・やらない選択をしました。

その選択を「間違ってるよ」「帰ってからじゃ遅いよ」と言われたこともたくさんありました。

でもその選択には背景がちゃんとあるし、たくさん調べた結果でもあります。

今でも夫とたくさん余暇を過ごせた2年は、お互いの価値観や将来について考えるとてもいい機会だったなと思います。

帰国後、本格的に顕微受精スタート。3年後着床前診断を実施し、妊娠。

仲の良い新婚夫婦のイラスト

帰国して、有名な高度不妊治療で治療スタートしました。

低AMHで橋本病、子宮内膜症を持っています。

現在の妊娠までで数えると、採卵7回、移植7回、着床前診断(PGT-SR)1回をやりました。

妊娠は4回、そのうち3回は9週での稽留流産です。(現在妊娠中ですが、まだ妊娠初期)

わたしの染色体に、均衡型転座という染色体構造異常があることも分かりました。

採卵後に、チョコレート嚢胞の細菌感染により、骨盤内感染を起こし入院・手術もしました。

悲しみや苦しみ、絶望、色んな負の感情を抱きながら、転んでは起き、転んでは立ち上がって、不妊治療を続けてきました。

自分の中の黒い感情に驚いたり自己嫌悪したりしながら、淡々と、時には前向きに不妊治療に取り組んできました。

この3年、夫も本当に真摯に不妊治療とわたしに向き合ってくれました。

一緒に治療法について調べてくれたり、日々変化するわたしの気分にうまく付き合ってくれました。

流産が決まったときや、流産手術を受けた後、わたしの染色体異常が分かったとき、入院手術したとき、など、泣いているわたしの背中をただたださすって寄り添ってくれました。

突然イライラしたり、怒ったりするわたしをあきれることなく、見捨てることなく、話を聞いてくれました。

不妊治療を続ける上で、夫の協力や支えって、本当に大事ですね。

海外に行く前の、フル勤務でケンカばっかりのすれ違いのままだったら、今はないかもしれません。

夫婦で話をする時間をたくさん持てて、価値観や考え方をすり合わせれてよかったと思います。

夫婦で同じ方向を向いて進むって、案外難しいことかもしれません。

わたしの染色体異常の問題もあったけど、わたしたちの妊娠する時期は今だったのかもしれません。

今なら夫婦で協力して育児をやっていく色んな準備ができています。

夫婦の信頼、絆ができています。

今までの不妊治療と夫婦関係についてふりかえってきましたが、そんなことを思う今日このごろでした。

読んで下さりありがとうございます。

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