不妊治療の病院選びで、一番大事なのは、治療成績や通いやすさだと思いますが、
医師の人柄や、自分との相性も、長く通いつづける上では大事なポイントです。
今回は、わたしが今まで診察をうけたドクターについて思うことをまとめました。
はじめての不妊治療クリニックでの医師
そこは、家から近いところにある、産科・婦人科(不妊治療がメイン)でした。
今から9年前のことですし、地方都市にあるクリニックのため症例数もそこまで多くありませんでした。
お産もやってるところだったのもあります。
タイミング治療を1年していましたが、1度も着床せず、治療方針を変えたいと言っても聞く耳をもってくれませんでした。
いわゆる、地方都市にある限られた不妊治療クリニックだったので、先生の態度も良くなく、診察はいつも2~3分でした。
診察はいつも男の先生で、素っ気なく、勇気を出して質問しても冷たく言い放たれる感じ。
結果が出なくてつらいと相談したときは、「あなたの体質が原因だからね。こちらは尽力してるんで。」と言われてました。
いつも同じ薬を同じ容量処方され、〇日にタイミングとってねと言われるだけ。
この時は、まだ若くて、今みたいに不妊治療に関する知識もないし、グイグイ聞ける度胸もなく。
通いやすさを優先した結果、治療成績も医者のレベルもあまり高くないところで、2年ほどを無駄にしたような気がします。
人工受精・体外受精もできるクリニックでの医師
夫の転勤を機に、不妊治療クリニックも転院したんですが、次は、人工受精・体外受精・顕微受精もできるクリニックに通いました。
地方都市でしたがそこそこの患者数があり、HP上に医師の写真や、治療実績を公表しており、信頼できそうと判断しました。
そこで初めてAMH検査ができ、低AMHと分かり、人工受精から早期に顕微受精へ、と道筋が見えたのはよかったです。
ですが、医師は1人で、勉強熱心な感じは伝わりましたが、コミュニケーションは少なく、必要最低限のことを伝えるだけでした。
患者が困っていることや疑問に思っていることに耳を傾けることはなく、数字や結果にしか興味がない感じでした。
結果が出ればそれでいいんですけどね。
そしてここは無麻酔採卵だったので、採卵の時の痛みはきつく、年齢を重ねた今より、とれる卵の数は少なかったです。
患者とコミュニケーションをとるのが不器用で、先生はたくさん知識を持っていても、患者に説明したり、情報を出してくれるところではありませんでした。
高度不妊治療(体外・顕微受精)専門クリニックでの医師
フル正規の仕事を退職し、不妊治療に専念したいと考え、選んだ浅田レディースクリニック名古屋。
名古屋にはたくさんの有名な不妊治療クリニックがありますが、ここの説明会に参加して、院長のやる気・熱意に驚き、通い始めました。
今までの2つのクリニックでのドクターと全くちがって、不妊治療と患者に真摯に向き合ってる感じがありました。
実際に通い始めて、このクリニックでは、医師は担当制ではなく、毎回先生が異なります。
明確な治療方針があるため、異なる医師が診察しても治療に影響はないという考えからだそうです。
毎日5~6人の先生が診察を担当されており、どの先生にあたるかは分かりません。
なので、自分と合う医師が見つかっても、次も同じ先生でと希望することはできません。
このクリニックの先生のほとんどは、患者の声や疑問に向き合ってくれて、一つ一つ答えてくれます。
ここに来て初めて、患者の悩みを1つ1つ聞いてくれる医師もいるんだと思えました。
つらかったね、しんどかったねと、いたわりの言葉をくれる先生も確かにいます。
でもそういう優しい先生は、なぜか急にいなくなりますが。(転勤?退職?)
ですが、たまに、ぶっきらぼうだったり、質問が多いと不機嫌になったり、投げかけた質問を鼻で笑うような医師もいます。(男女問わず)
以前、エコー検査で、大きめのチョコレート嚢胞のため押されると痛がったら、こんなんで痛がるようじゃ出産なんてできませんよ、と言われたこともあります。
わたしの感じ方だったり、その日の医師のコンディションのせいなのかもしれませんが、高い治療費を払っているので、患者と向き合うことも診察料の一部なのではと思ってしまいます。
ここの医師のほとんどはそんなことありませんが、一部の先生は、合わないな、患者ファーストじゃないなと感じてしまうこともあります。
そして、医師によっては、同じ質問の答えがちがうこともあります。見解の相違なんでしょうか。
いろんな不妊治療の医師を見てきて思うこと
今のわたしは、不妊治療の知識も多くなり、医師に、検査や治療の疑問や提案もぶつけられています。
医師によっては、知識のない患者に一辺倒な治療をしたり、質問を一蹴したり、流れ作業的な診療だったりと、適切な診察をしてくれない医師がいることも事実です。
先生たちも人間ですもんね、コンディションが整ってないときもありますよ、と調子のいいときは流せます。
が、結果が出ずあせっているときや、治療を変えたいとき、流産が確定したときなど、
つらい状況のときに、患者のためになる治療や診察をしてくれないと、不妊治療クリニックに通っている意味がありません。
自分に合った医師を見つけるのは、難しいですね。
まず良質なクリニックを選び、そして通ってみて初めて分かることですもんね。
適切な治療を行う医療機関で、不妊治療に熱意のある、患者目線にもなれる医師に出会いたいです。
わたしは、そこまで暴言を吐かれたり、ひどいことを言われた経験はあまりありません。
ですが、みなさんの中には、診察で医師から不快な、イヤな発言をされたことがある方がいるかもしれません。
ただでさえ、精神的にもつらい不妊治療なのに、本来は味方であるはずの先生にひどいことを言われると、余計に治療に後ろ向きになりますよね。
先生たちには、治療についての勉強はもちろんですが、患者の気持ちのケアも十分に行ってもらえると、安心して通えます。
不妊治療をがんばるすべての人の、いろんな負担が減りますように。
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