不妊治療つづける?やめる?今のわたしの気持ち
今36歳の私。不妊治療を始めて、もう約9年になります。
私は、染色体の構造異常(均衡型転座)・橋本病・子宮内膜症・低AMH(0.6)の4つの大きなハンデを持っています。
2か月前の採卵の時には、骨盤内感染を起こし2週間入院し膿をとる手術をしました。だから、もし次また採卵するってなったら、ちょっと勇気がいる。
今はPGT-Aの移植後の結果待ちの期間ですが、これで結果が出なければ、どうしようかなあと考えます。
私の場合、染色体異常があるので、PGT-A1択の治療になります。そうすると、胚盤胞をまたたくさん作らないといけない。1回の採卵で胚盤胞が1~2個しかできないので(低AMHのため)、採卵を4~5回は続けてやらないといけない。そして移植、となるけど、ここまでで約半年、何か問題が起こると約1年かかる。そして結果が出なかったら・・・。メンタルを立て直して、もう1年かけてPGT-Aに挑戦する?
でもその後、妊娠できるかもしれない。PGT-Aで正常胚ができれば、妊娠できる確率は今までよりずっと高くなる。
今は、治療を続けて妊娠したい気持ちと、もう続けてもダメかもしれないと半分あきらめているような気持ちの間で、ゆれうごいています。
フル勤務の仕事をやめて、不妊治療に専念したけど・・・
私は、高度不妊治療クリニックに通うことを決意したときに、正職員の仕事を退職しています。やっぱり、実績のあるクリニックに通うのは、距離も遠く、行くまでも時間がかかるし、行ってからも時間がかかるだろうし、そんなに頻繁に休めない。夜勤も土日勤務もある。
やりがいのある仕事だったけれど、体外受精のスケジュールと仕事との両立は難しいと判断し、退職しました。
今はパート勤務をしながら通院していますが、なかなか結果が出ないと、正職員を続けていたら・・・と思ってしまうこともあります。
でも、仕事はいつでも再開できるけど(厳しいとは思いますが)、子どもを作ることのできる年齢は限られているから、今挑戦しなくていつやるの!と自分を励ましています。
でも不妊治療をやめるのもこわい
でも、いざやめることを考えると、すぐには決心はつきそうにありません。
わたしの場合、染色体異常があるので、治療をやめること=子どもをあきらめること、になると思うからです。
「今まで9年も治療を続けてきた」
「色んな悲しみを乗り越えてきた」
「不妊治療は進歩している(PGT-Aなど)」
「次で妊娠できるかもしれない!」
こんなことを考ると、すぐには治療をやめれません。
でも現実は厳しいものです。
日本産科婦人科学会のデータによると、体外受精などの高度生殖医療(ART)を受けて妊娠・出産した割合は、35歳で18.6%、40歳では9.0%。
高度な治療をしても子どもを授からない人のほうが多いんです。(日本産科婦人科学会「ART妊娠率・生産率・流産率 2016」より)
36歳の私が妊娠する割合は、18%くらい。体外受精や顕微受精をやっても、5人に1人しか妊娠できないことになります。5人のうち4人は、授からず治療を断念している可能性があります。
こんな厳しいデータを見ても、もしかしたら私がその1人に入って妊娠する可能性も・・・と考えてしまいます。
やめるとなると、子どもをあきらめるということを、受け入れなければなりません。
今のわたしには、その勇気がまだないことに気づきました。
じゃあ、もう少し不妊治療がんばってみよう
今回、自分の治療歴をふりかえりながら、これからどうしたいか考えてみました。
考えた結果は、”まだしばらくがんばってみよう”という思いでした。
私自身、今はまだ治療をやめる勇気もないし、やめたくないんだと気づきました。
不妊治療のつらい現実に、目をそむけたいだけなんだな。
続けられない・やめたいと思うのも、結果が出ないことへの不安や焦り、陰性という結果を受け入れるのがこわいからなのかなと。
40歳を超えても、妊娠する可能性がゼロではない。あと4年続けるかは分かりませんが、タイムリミットまでまだ時間はある。
妊娠しない限り、不妊治療をやめる時期はどんどん近づいてきます。
でも、できる治療があるだけいいじゃないか、やれることがあるんだからやろう。
お金が続くかぎり、不妊治療を続けよう。
後悔しないように、やり切ろう。
不妊治療をやめた先輩たちの、その後の人生とは?
じゃあ、実際に不妊治療をやめて、‟子どもがいない人生”を歩んでいる人は、その後の人生をどんなふうに歩んでいるんだろう。
ブログや記事で紹介されている方の生き方をあげてみました。
*不妊治療の経験をいかして、カウンセラーとなった方
*夫婦ふたりで趣味を楽しんでいる方
*再就職して仕事に生きている方
*ペットとゆるっと過ごしている方
みなさん、不妊治療をやめたすぐ後は、喪失感やさびしさもあったそうですが、それぞれ自分のタイミングで吹っ切れているようでした。
これまでのがんばりを認めてあげて、これからの自分の未来をどうするかに注力していく。これが大事なんだなと思いました。
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