わたしの通うクリニックでは、1年ほど前から、子連れの患者さんでも通えるように、親子待合、プレイルームが作られています。
ですが、子連れの方は圧倒的に少なく、やっぱり通院は難しいのかなと思います。
そんなクリニックでの親子連れを見て、ひとり目妊活のわたしが感じたことをまとめました。
二人目妊活さんの大変さ
子連れでの、不妊治療専門クリニックへの通院が、大変なのはすごく想像できます。
クリニックへの往復や、長い待ち時間の過ごし方、診察室で子どもがさわがないかどうか、
すごく気疲れしながら、二人目妊活をがんばっているんだろうなと思います。
子どもを預ける先がなくて、泣く泣く一緒に通院している方も多いはず。
わたしの友人が、まさに二人目妊活で不妊治療専門クリニックに通院していますが、
子育てと仕事・家事、そこに不妊治療が入ると、両立がもう無理と言っていました。
何度も治療途中で挫折していると。
採卵周期に入っても、子どもの体調不良が重なると、通院に行けなくなり、泣く泣くその周期は中止するみたいです。
一人目妊活のわたしからすると、仕事も子どもも順調に手に入ってうらやましい限りなんですが、
子育てしながら、仕事も家事もして、通院もってなると、そりゃ疲弊しますよね。
二人目で体外受精や顕微受精は、本当に大変な道のりなんだなと思いました。
子連れ患者さんへの視線は冷たい
わたしが通っているクリニックは、ほとんどの方が一人目妊活で通っているので、
子連れ患者さんへの視線は正直冷たいと思います。
親子待合ルームが去年からでき、子連れの方は、そこで診察まで待つようになっています。
ですが、診察の順番が近くなれば、多くの方が待っている待合へ移動しなければならず、
そこで子どもがさわぐようなら、周囲からの視線がささります。
子どもの声が入らないようにイヤホンをしたり、無視する方もいらっしゃいます。
実際、わたしも流産手術をした当日、他の患者さんの子どもが目の前で遊び始めたときは、
笑えなかったし、やさしく対応できなかったです。
むしろ余計悲しくなったし、なんで今子どもと会わなくちゃいけないの?と思いました。
心に余裕があるときなら、笑ってバイバイできるし、ほほえましく見守ることができるんですが、
正直子どもを見たくないときもあります。つらくなるんです。
一人目妊活で通われている方の大半が、そんな気持ちじゃないでしょうか。
たくさんいる待合室で、結果にうきうきして喜んでいる人が何人いるんだろう。
ほとんどの方が、何かしら問題や異常をかかえて、先の見えない治療に立ち向かっていると思います。
ホルモン治療で感情のコントロールが難しいときもあります。
みんな心に余裕がなくなるくらい、ストレスの多い治療をがんばっているんです。
クリニックという場所の中で、他人の子どもをかわいいと思える時間は少ないのかもしれません。
でも子どもはかわいい、そっと見守ろう
不妊治療中は、自分だけに子どもができないことに劣等感やコンプレックスを感じて、
妊婦さんや子連れ親子を見ると、心が痛むときがありますよね。
でも、もともと子どもが大好きで欲しくて治療しているわけです。
嫌いなはずはありません。大好きなんです。
子どもはいつ見てもかわいいし、癒されるし、愛くるしい存在です。
クリニックで子連れ親子を見て、そのときは嫌な気分になったとしても、
公園やショッピングモールなど他のところで子どもを見ると、そんな気分にはならないと思います。
つらい治療中はどうしても心がすさんで、敏感になりがちです。
その時々の感情に素直であれば、それでいいと思います。
無理につらい気持ちを押し殺して、子どもに目を向けなくてもいいのかなとも思います。
ですが、クリニック内であからさまに迷惑そうな顔をするのも違うと思いますが、
そっと見守っておけると、双方にとっていいのかなと思います。
イラストの一部は、イラストわんパグさんのものを使用しています。
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