バレーボール元選手・大山加奈さんの記事を読んで

不妊治療
女子バレーボール選手のイラスト

オリンピックにも出場したバレーボール元選手の大山加奈さんが、ちょっと前に、不妊治療を長く続けた結果、双子を妊娠したと報告されたましたよね。

今回、大山さんご自身が、不妊治療について詳しく語った記事が出たので、ご紹介します。

わたし自身もとても共感し、良い記事だなと思いました。

不妊治療をがんばっている方に読んでもらいたい内容です。

大山加奈さんの記事

ハートを持った女性のイラスト

日本代表のメグかなコンビの試合はよくテレビで見てました。
ちょうど世代で、応援していました。

そんな大山加奈さんが、不妊治療をされてたなんて。知ったときは驚きました。

そんな大山さんが不妊治療について語った記事は↓。

大山加奈が不妊治療の全てを明かした、
「キャリアと自分の人生、両方を手に入れられる社会になってほしい」
記事はこちらから

記事の大まかな内容はというと、こんな感じです。

・結婚を間近にひかえたころ、ブライダルチェックにて、低AMHが発覚。
実年齢は31歳のところ、卵巣年齢は42~43歳。

・現役時代の、痛み止めや精神安定剤などのたくさんの服用が、不妊の原因かもと疑う。

・引退後、体外受精をしながら、バレー教室やバレー協会の仕事に励むが、周囲の心ない言動に何度も落ち込む。

・今までは、努力すれば報われる人生だった。
必死にがんばれば夢はかなうと思っていた。

・いったん不妊治療をやめ、柴犬を買い始めると、心が楽になり、自分は自分でいいと肯定できるようになった。

・コロナ禍で仕事がなくなり、時間を有効に使おうと不妊治療を再開。
双子を妊娠。

・不妊治療をがんばっている人のことを考えると、妊娠公表も迷った。
妊娠がかなわず絶望している人を傷つけるかもしれないと葛藤した。

・でも自分が発信することで、悩んでいる人や苦しんでいる人、がんばっている人がたくさんいることを知ってほしかった。

まず、タイトルがいいですよね。

キャリアと自分の人生の両方を手に入れられる社会になってほしいって。

まさにわたしも同じ思いです。

記事の中には、不妊治療経験者なら、とても共感できることが書かれています。

自分が妊娠できにくい体だということ、
体外受精を続ける上での精神的ストレスや、周囲の心無い言葉、無理解、
一度治療をやめてみて気づいたこと、
妊娠してうれしいけど、周りに報告するか悩んだこと
自身の経験を通して、不妊治療についてや、子どもを望んでいる方の苦悩を知ってほしいと思ったこと。

大山さんはとてもやさしい方なんだなと思いました。

自分が悩んで苦しんだからこそ、妊娠報告で傷つく人がいることも分かる。

でもそれ以上に、不妊治療を経験していない人や理解がない人に、不妊治療のつらさを分かってもらいたい、その願いがとても伝わります。

本来、女性には色んな生き方があっていいはずです。

子どもがいても、いなくても、独身でも、仕事に生きていても、どんな生き方でも尊重されるべきです。

子どもがいるかいないかで、女性を判断する世界から変わってほしい。

多様な生き方の女性をサポートしてくれる社会であってほしい、と私も思います。

この記事を読んで、わたしの治療を振り返って思うこと

わたしも低AMHで、顕微受精しか選択肢はない、と2つめの不妊治療クリニックで診断されました。

あのときの絶望感はすごかったです。

大山さんと同じく、実年齢より卵巣年齢が10歳以上、上でした。

そして3つ目の高度不妊治療クリニックで、わたしの染色体構造異常が分かり、また絶望しました。

染色体の構造異常が原因で、3度の流産も経験しています。

不妊治療って、ほんとうに報われない世界なんだなと痛感しました。

どんなに努力してスケジュール調整して、家事に仕事に運動にとがんばっても、結果が出るわけじゃありません。

そして、今はフル勤務の仕事もやめて、不妊治療に専念しています。

自分のキャリアをあきらめて、子どもを優先しました。

それでも欲しかったから。

女性には、子どもを望める年齢に限界があるから。

でも本当は両方とも手に入れたかったです。

子どもが欲しくてもできにくい女性が、
”仕事と子ども”の両方を、当たり前に手に入れられる社会。

これが早く実現することを祈っています。

そして、わたしも、誰かの不妊治療の参考になれば、という思いでこのブログを書いています。

つらい経験も、誰かの役に立つなら、誰かの心に寄り添えるのなら、書いてよかったと思えます。

不妊治療について、社会の理解が深まり、女性にやさしい社会になるといいなと思います。

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