なぜ子どもが欲しいのか、考えるキッカケ
私の妊活期間はもう9年目になります。
自己流妊活から始まって、タイミング法、人工受精、体外受精、顕微受精、PGT-Aと、ほんとうに長い間、子どもを授かるための治療をつづけています。
この9年という長い期間の間、時々、夫から聞かれる言葉がありました。
「どうしてそんなに子どもが欲しいの?」
だいたいこれを聞かれるときは、流産後や、移植の結果が悪く、自分の感情がコントロールできていないときです。夫にあたってしまうときです。
なぜ子どもが欲しいのか。
それは自分でも何度も何度も考えてます。
・夫とわたしの子どもがほしい
・愛情いっぱいに子どもを育てたい
・親になることで、自分自身も色んなことを経験して成長したい
・子どもと一緒にあんなことやこんなことをしたい、など
なんだかありきたりのような、ごく普通の答えですよね。
何度考えても、私の、子どもが欲しい理由は、こんな感じです。
幸せなときとツライときで、考え方も変わる
過去の3回の流産のとき、それぞれの妊娠と少しの妊婦生活は、不安も大きかったけど、とてもうれしくて幸せな時間でした。
少しずつ大きくなっていく胎嚢や、動いてる心拍が、愛おしくてかわいくて。
私はまだ経験したことはないけど、妊娠して出産される方は、だんだん大きくなっていくお腹を見るにつれて、少しずつ母になっていくのかなと思います。
自分のお腹に新しい命が宿っていること、一人の人間を誕生させること、これからこの子を守って育てていくこと、色んなことを実感しながら覚悟を決めていくんだろうなと勝手に想像します。
でも、流産した後や、移植後の妊娠判定(-)の結果を見たときは、
「わたしってどうしてこんなに子どもが欲しいんだろう。」
って考えこむし、どうしてこんなにできないんだろうとも思います。
・周りの友達や知り合いに子どもができたから?
・周りに、お子さんはまだ?って聞かれるから?
・妊娠できるタイムリミットが近づいて焦ってるから?
でも、周りができてるから、自分も欲しいの?
そんな自分中心の考えだったの?
こんなにできないなら、もしや作らない方がいいということなの?
不妊脳といわれるような、無限ループに入ってしまいます。
不妊治療のドラマでは?
話は変わりますが、最近、不妊治療のドラマを見ました。
2、3年前のドラマですが、その当時は、なかなかつらくて見れませんでした。
今はもう治療も最終段階(PGT-A)まで来てるし、だんだん心の準備もできている。
少し余裕を持って見ることができました。
深田恭子さん主演の、不妊治療を扱うこのドラマ「隣の家族は青く見える」(フジテレビ系)では、子どもができないことに悩む深キョンが、周囲の人に「なんでそんなに子どもが欲しいの?」と聞かれてる場面がありました。
ごく自然に妊娠して出産してる家族は、こんな質問考えたことないと思いますが、不妊治療を長く続けている人は、一度は聞かれたり、自問自答していることだと思います。
このドラマでは、深キョン自身も「なんでだろうな。自分でもなんでこんなに子どもが欲しいのかわからない。ただ、子どもがいない未来は考えられなかったんだよね」と困った顔で答えていました。
子どもを望む人っていうのは、ただ当たり前のように、ふたりの間に子どもができて、幸せな家族を作っていく、という未来の自分を想像しているだけなんですよね。
なぜ子どもが欲しいのか、私なりの答え
女性は、自分が母となって子どもを育てていくということを、本能として持っている気がします。
もちろん、自分の母親を見てだったり、周りの環境や社会からの刷り込みや、価値観の植え付けで、女性は子どもを産むと幸せって、自然に思っているのかもしれません。
でも、年を重ねれば重ねるほど増える母性や、小さいものを慈しむ気持ちは、やっぱり女性特有のもので、自然にわきあがってくるものだと思います。
中には、周りができたから私もとか、先越されて焦るとか、子どもができない私は価値がない、とか感じている人もいると思います。私もそんな気持ちになるときもあります。
でも、理由ははっきり分からないけど、夫婦ふたりの子どもがほしい、かわいい我が子に会いたい、と願う気持ちがあるだけで十分なんじゃないかなとも思います。
自分たちで責任をもって、大事に育てることへの覚悟ができていれば。
いつか子どもを授かれたときや、子どもを授かれず次のステップへ移ったとき、今とはまた違う答えが見えるかもしれません。
今はそれでいいんじゃないかと思ってます。
コメント
初めまして!
ブログランキングから失礼します。
すごく共感しました。
私も、5年程不妊治療をしていて、2つの病院に行き、6回、6回の人工授精をして、次の段階の体外受精でようやく授かりました。治療中は同じ思いでした。そんな娘も今年で18歳になりま
す。頑張って下さい。
あたたかいコメントありがとうございます。
共感していただけて、とてもうれしいです。
こばともさんのような、無事出産して子育てされた方のお話を聞くと、すごく励みになります。
治療がんばります!ありがとうございます。